2か月ほど前になりますが、Googleからコアアップデートの実施がアナウンスされ、SEO会社などからの変動分析などもあがってきているのでご紹介します。
なお、7月以前には6月3日にもアップデートが実施されており、7月のアップデートは6月の残りとして一連のものと公式では発表されています。
コアアップデートとは?
まず前提としてコアアップデートとはなんでしょうか。
情報を検索する時にGoogleやヤフーでキーワード検索をすることが多いと思いますが、その際に表示されるサイトの順位等を決定づけているものがGoogleのコアアルゴリズムです。
そしてその仕組みは常に一定ではなくGoogleの求めるより良い結果になるように随時アップデートされています。
ここでいうGoogleの求めるより良い結果とはGoogle本位というわけではなく、検索ユーザーにより良質な結果を届けるということを意味し、ユーザーエクスペリエンスとも言われます。
そして、そのアップデートの中でも影響が大きくGoogleから公式に発表されるようなものをコアアップデートと呼び、年に数回ほど実施されています。
このアップデートは即日一気に切り替わるというよりは数日から数週間かけて地域毎にもより変動していきます。
コアアップデートの狙い
先ほどのコアアップデートの説明とも重複しますが、コアアップデートの狙いとしてGoogleでは下記のような点をあげています。
■コンテンツの再評価をしている
■順位変動に一喜一憂せず優れたコンテンツを提供することに集中する方が良い
■適正で優れたコンテンツのヒントはGoogleから提供
・モバイルフレンドリー(スマートフォン対応できているか)
・セーフブラウジング(セキュリティ面は大丈夫か)
・常時SSL化(https対応)
・ノーインタースティシャル(全面広告はNG)
・コアウェブバイタル(下記3指標)が望ましい状態か
LCP(ページ表示速度)
FID(入力遅延時間)
CLS(視覚要素が安定しているか)
等
詳細は公式ブログご確認ください。
参考:Google公式ブログ
公式:Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと
コアアップデートによる影響
SEO会社などの変動分析で紹介されていたものをいくつか掲載します。
コアアルゴリズムのアップデートによる影響や変動をGoogleが公式に出しているわけではないので変動からの推測でしかなく、正解はないので参考程度の情報に留めることも重要です。
・ブランドの強いサイトが検索順位上昇傾向
・自動車保険、生命保険、FX等ブランドが確立、想起できるジャンルでは変動幅が小さい
・商標系キーワードは大きく変動
・YMYLジャンルの変動が大きく、非YMYLのジャンルは変動幅少ない
YMYL(Your Money or Your Life)
→お金や医療、健康・政治、安全など人々の生活に大きく影響するものとGoogleが判断し、評価基準を厳しくし検索結果の品質を高めようとしているジャンル
・比較系のサイトよりも金融商品を取り扱っている保険代理店等のサイトなと実際に業種をもっているサイトがより上昇
・ニュースサイト、ニュースサイト配下のサイトが急上昇
・インフルエンサーとその道の専門家が監修しているサイトの比較では専門家の監修サイトの方が上昇
・ブランドキーワードの検索回数が多いサイトが上昇
・1次(オリジナル)情報を発信しているサイトが上昇
コアアップデート対策どうすればよい?
ではGoogleのコアアップデートを経てどう対策すれば良いのでしょうか。
結論としては一般的な企業サイトはアップデートによる影響は受けづらく特段対策をする必要もないですし、個別の対策としてできることも少ないと思います。
Googleの公式ブログにもありますが、順位が上がったサイト=良いサイト、下がったサイト=悪いサイト、と判断されたわけではありません。(ブラックハットでのペナルティは除きます)
Googleのアップデートは相対的な再評価であり、今回下がった場合で今後何もしなくてもまた順位が上がる場合もありますし、その逆もありえます。
なのでコアアップデート毎に対策をとるというのは不要です。
ただ、Googleの基本的な考えである、ユーザーに良質な結果を提供するという考えに基づきユーザーエクスペリエンスを高めることは大切です。
ユーザーエクスペリエンスは直訳ですとユーザー体験ですが、サイトを利用した際に
使いやすい、
見やすい、
探しやすい、
クリック前に思っていた情報がちゃんと表示された、
導線が分かりやすい等、
良い感想を得ることができるとユーザーエクスペリエンスが高いとも言えます。
その為には
オリジナルの情報や画像、イラストなどの良質なコンテンツを掲載すること
見やすいUIデザイン
情報の正確性や新しい情報を提供すること
運営元情報を明らかにすること
などが大切になってきます。
結論としてはコアアップデートに振り回されずにGoogleが指し示しユーザーが求めている良質なコンテンツを提供していくことが大切になります。